エドとルカから、毎日 電話がメールがやってくるようになった。

「食事に行こうよ。」
「今日は忙しいの。ごめんなさい。」
「じゃあ、いつなら空いてる?」

そんな会話の中、特に断る理由もない私は、
それぞれと食事に行くことに決めた。

今日は、ルカとの食事の日。
2人きりにはなりたくなくて、韓国人の友達を誘うが、あっさり断られた。
仕方なく 1人で待ち合わせ場所(5つ星ホテルのロビー)へ。

仕事で少し遅れると、何度か電話が入る。
丁寧な話の内容に、ちょっと紳士的な人なのかも・・・少し安心してくる。

遅れてやってきた彼は、「本当に ごめんね。」と言って
ホッペにキスしようとするが、私は上手く出来ない。

「日本人には、そういう習慣がないの。」
「イタリアでは普通の行為なんだけど・・・ 皆するよ。」
「分かった。次にあった時、トライしてみるね。」
「ありがとう。 今日は、日本食でいい? 」
「もちろん! 私も久しぶりに食べる」

っという訳で、2人で日本食を食べに行く。
中国で日本食はとっても高級。
美味しくない割に値段も高いので、私もあまり行かない。っというより、行けない。

結局、2人でかなりの額を食べた。 (日本酒が高かった!)
正直、私はその金額に驚いて、おごってもらうのは悪いなって感じるほど。

財布を覗くと、その3分の1の金額が入ってる。
これでも今日は、結構持ってきたつもりなんだけど・・・ 全然足りない。

「ごめんなさい。少ないけれど・・・ これ。」 全額を差し出すと、彼は、

「いらないよ。気にしなくていいよ。」 と自分の財布からキャッシュで払う。
財布には、札束がギッシリ・・・ かなりのお金持ちみたい。

私に 「気にしなくていいよ。」 ってしきりに言ってる。 ルカの気遣いが感じられた。
彼とのことで、気遣いとか思いやりとか、そういうものに飢えていた私は、とっても嬉しくなった。

「ありがとう。ごちそうさま。」
「どういたしまして(教えた日本語を早速使う)。
 よかったら、もう1軒飲みに行かない? いい?」
「うーん。(しばらく考えて) いいよ。」
「その前に、荷物を置きに 僕のうちにちょっと寄っていい?」

ちょっとバヤいかも・・・ っとは思ったけど、彼の態度に、警戒心は薄れていた。

彼の部屋はとってもシンプルで広くて、本当に素敵なお部屋だった。
窓の外からは公園が見える。 
「わぁー。素敵!! 」 思わず声がでていた。

音楽が鳴り・・・ 程よい間接照明がつく。
シチュエーションは申し分ない。

窓に這いつくばるように外を眺めていた私を、彼は後からギュと抱きしめた。
そのまま キスをする。

でも・・・ それ以上先には すすめない。

「ごめんなさい。私たちいい友達でしょ?
私は、ちゃんと付き合っている人としかしないの。」
「僕はきみが好きなんだ。だから、付き合おう。」

「私、あなたはプレイボーイだと思うんだけど・・・」
「女友達は沢山いるよ。でもみんな友達だよ。信じて。」

「うーん。 でも、今日はダメ。」

彼は、ずっと“like”を意味する中国語を使っていたので、
「それは、love ではないのね。」 っと私が言うと、
「love は、付き合った後、2人で育てていくもの。」 と彼は答えた。

なんだか、急速にルカに惹かれていく自分を感じる。
ヤバイ。

少し間を置いて、彼が話し始めた。

「そう! ぼく、ダイビングするんだ。その時のビデオを見ない?」

ビデオを見ながら、海の世界のことや、魚の説明をしてくれる。

「明後日から出張なんだ。自分の工場が青島にあるから、
 まず青島に行って、その後、上海へ行く。
 (「僕のレストランがある」って言った気がしたけど 聞き違いかな?)
 その後、ホリデーを取るんだ。友達と内モンゴルに行くよ。」

「内モンゴル!? 行きた〜い!!! 」

前々から興味のあった、憧れの内モンゴル。

「じゃあ、今度一緒に内モンゴルへ行こう。
 それと・・・ 泳ぐことは好き? 海は好き?」
「好き。」
「じゃあ、青島へ一緒に行かない?
 飛行機代やホテルは 全て僕が手配するよ。」

タダで行ける !!!!!!! (セコい私)

「嬉しい。でも、ちょっと考えさせて。明日、返事してもいい?」

本当に申し分ない話。だけど、まだよく分からない人。
明日、友達に相談してみよう・・・・

しかし、ルカって いったい何者???

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